先輩の実例:【面接実例】株式会社 電通(広告代理店 / 学生1人×面接官1人)

面接官1:こちらにどうぞ。
学  生:はい。失礼します。いやー、天気がよくてよかったです(笑)
面接官1:そーだね(笑)MCC大学ってことは今日は新宿から電車?
学  生:はい。ですので、天気が悪かったらいやだなと思っていまして、朝起きたら天気がよくて安心しました(笑)
面接官1:そうだよね(笑)じゃあ始めましょうか。
学  生:はい、よろしくお願いします。
面接官1:よろしくお願いします。

◆自己紹介
面接官1:じゃあ、まず自己紹介をお願いします。
学  生:はい。MCC大学大学院2年の高嶌と申します。大学院では医療工学の研究を行っています。また、学業以外の面では小学校3年生から始めたラグビーを大学では体育会のラグビー部、現在も社会人のラグビークラブチームで続けています。ラグビーはずっと本気で取り組んできておりますので、ラグビーのことならいくらでも熱く語れます(笑)本日はよろしくお願いします!

◆志望動機
面接官1:はい(笑)よろしくお願いします。では当社を志望した理由を教えてください。
学  生:はい。もともと、現在私が所属しております社会人ラグビークラブチームの監督をやっております井上という者が、御社で社員としてお世話になっておりまして、就職活動を始める前にお会いさせていただいたことがあります。
その時、「井上さん、電通って理系の院生も働けるんでしょうか?」と何気なく訊いたことがあるんです。そうしたら「全然いけるよ。お前だったら活躍できるから来いよ」と言われたことが御社に興味を持った最初のきっかけでした。
また、大学院の研究のように、一人で部屋にこもって何かをやるよりも、多くの人と何かに取り組んでいくことや人の心の動きが行動として表れていることを実感することの方が、自分のやりがいであるとラグビーを通して感じるようになりました。
それなら、御社で人の心を動かすような仕事をしたいと考えまして、このたび志望させていただきました。

◆企業に入ってやりたいこと
面接官1:では、電通に入ったら、どのような仕事や役職に就きたいですか。
学  生:はい。営業職を希望します。その理由といたしましては、広告業界は社内でも社外でも様々なプロフェッショナルの方々と関わっていくと思いますが、そのような立場や価値観の違う人達をまとめられるリーダーになっていきたいと考えているからです。
そのきっかけは、現在も所属しております社会人ラグビークラブチームの活動です。社会人クラブチームとなりますと、メンバーの年代や過去の経験も様々です。その中では、私が入団した時に「俺は体育会でこうやってきたからやってみろよ」と示しても、価値観のズレがあり、なかなかチームを1つにまとめることができませんでした。
そこで、私自身がまず一選手としてしっかりと結果を残し、信頼されることが大切だと考えました。そして、メンバーから同じ目線で評価してもらうには、ラグビーで結果を残すことが必要だと感じ、とにかくそこにこだわりました。
その後、実際に結果を残し、信頼を得ることもできまして、今はコーチ兼任選手としてチームをまとめさせていただいています。この経験を通して、人をまとめるためには目的や結果をしっかりと示していくことが一番大切なことだと学びました。そこから、その経験を活かせるような仕事・役職に就きたいと考えまして、営業職を志望しております。

◆学生時代の経験
面接官1:なるほどね。社会人ラグビーチームとなると経験者が多い?
学  生:そうですね。基本的に高校では皆、ラグビーを経験しております。あとは、チームのコンセプトといたしまして「できるだけ長く、本気でのラグビーを続けていきたい」というものがありますので、大学の体育会では通用しない人、企業チームやプロラグビーに進めなかったけど本気で続けたいという人などが集まっています。
ですので、レベルはプロラグビーなどと比べれば劣りますが、気持ちでは負けずに取り組んでいます。

面接官1:中には本気度みたいなものが違う人、低い人もいると思うんだけど、どうやってそういう人もまとめていったの?
学  生:まず、チームの設立のきっかけをお伝えさせて下さい。
私の所属するチームは、監督の井上が立ち上げたんですが、大学のラグビー部で選手として通用せず、マネージャーに回るように言われたことへの反発があったからなんです。ですので、設立当初は同じように大学の体育会では通用しなかったメンバーが中心となってチームを築き上げてきました。
ですが、ここ2~3年は私のような体育会出身者や花園出場経験のある者が多く入ってきました。やがて、そのメンバーたちがレギュラーになっていったことで、ギャップといいますか、チームが2つ分裂してしまったんです。
そこでミーティングを開いて、互いの意見を聴く機会を設けました。私自身何をどう言えばいいか考えたんですが、そこでは次のようなことを伝えました。
「大学で活躍できなかったから、プロや企業ではなく今のチームに所属しているし、決してラグビーエリートとしてやってきたわけではない。今のチームでは主力でも、前のチームでは下の立場でずっとやってきたから、みんなの立場や気持ちも分かる。だから、おかしいと思ったことやもっとこうした方がいいと思ったことがあったらいくらでも言ってくれ。実際、ラグビーをやりたい、試合に勝ちたいという気持ちは一緒だから、もう一回みんなで一緒にやっていこう」
という感じです。
チームの意見としては、そこで一致することができました。その後、忌憚なく意見を言い合えるようになり、チームがよりまとまっていきました。

面接官1:なるほどねー。どうしても色んな人がいて色んな価値観があるとまとめるのは難しいよね。
学  生:はい、そうですね。こちらが提示しても「いや、俺はこうやってきたから」と言われることはよくありまして、結局結果を出しているかどうかが最初の判断基準でしたね。

面接官1:勝つことと、例えば実力的に大きく周りと劣る人がラグビーを楽しむというか、そういったことの両立みたいなことは可能だと思いますか。
学  生:不可能ではないと思います。
もちろん本気でラグビーをやるとなれば、やはり勝つことを目指さなければならないと思いますが、そこで「下手な人はいらない」とするのは違うとも思います。
たとえば、チームのメンバーには必ずそれぞれ役割があるので、試合の際には全員にチャンスを与えることで、チーム全体が各個人の状態や実力を把握できます。そこでお互いにアドバイスし合ったりすることで、チームとして1つにまとまっていくことができます。
実際、去年の神奈川県の大会で優勝した時も、今まで補欠だった選手がベンチで大きな声を出してくれたり、終盤に出場してトライを決めた選手もいたりしました。
大会を通してレギュラーと控えという括りはもちろんありましたが、みんなが一つになって掴んだ優勝という実感を得られたことは、チームが成長した一つの証だと思いました。

◆企業分析
面接官1:なるほどね。実はね、私もラグビーはやっていて、今もやってるんだけど。
学  生:そうなんですか(笑)
面接官1:って言っても、草ラグビーだから全然レベルは低いんだけどね。
じゃあ、ここからは広告の話を訊かせてください。好きな広告はありますか?
学  生:はい。今はもうあまり流れていないんですが、明治安田生命さんの小田和正さんの歌が流れながら様々な写真が黒背景の中に映っていくというものがあったと思うんですが、そのCMが好きでした。そのCMは見ていて感動する所が多く、周りの人に訊いても感動すると答える人が多かったです。そこで、なんで感動するんだろうと自分なりに考えたんです。
そのCMは曲が流れながら、ただ一枚の写真が入れ替わりで映るだけなんですが、例えばそこに30代ぐらいの男性と女性、そして0~1歳ぐらいの子供が映っているとします。彼らの関係は分からなくて、家族であるかもしれないし、赤の他人であるかもしれないんです。
ですが、そんな写真が曲をバックにしていきなり映し出されると、「あ、これは新婚で、新しく子供が生まれて親子で楽しんでいるところなんだな」という物語を視聴者が勝手に自分の中で作ってしまう。映されている写真が具体的でありすぎるがゆえに、逆に自分の中で物語を作ってしまっているから、内側から感動を生み出せるのではないかと考えています。そういった意味で凄く良いCMだなと思いました。

面接官1:じゃあ好きなキャッチコピーは?
学  生:はい。あの最近流行っている「いつやるの?」「今でしょ!」です。
面接官1:ははは(笑)なるほど。
学  生:今はもう流行ってしまって軽い感じになってしまっていますが、元々は東進さんのCMでまじめに熱く「受験勉強いつやるの?」「今しかないでしょ!」といった形のものでした。実際、私もあの言葉を初めて聞いたときは、はっとさせられたと言いますか、「いつやるの」と言われて、「いま俺はやってるのか、やってないな」と心底感じました。そうした内側から感化されるようなキャッチフレーズで非常に心を打たれました。
面接官1:元々は東進のCMって考えると、確かにそうだよね。
学  生:はい。ほんとに今やってたのか。後回し、後回しにしてなかったかと常に考えさせらせます。

◆趣味・特技
面接官1:そうですか。わかりました。……(ESを見ながら)『ラピュタ』が好きなんですね。宮崎作品、ジブリ映画の良さってなんだと思いますか。
学  生:そうですね、私なりに考えているのは、抽象的なんですが、時間がゆっくり流れていることかなと思います。
先日もたまたま家で妹が『コクリコ坂から』を見ていて、あの作品の時代が古いということもありますが、見ていて時間の流れが凄くゆっくりと感じられて、自然と登場人物それぞれにスポットが当たっているなと思いました。
そんな中、『ラピュタ』もそうなんですが、誰もが根本的に持っている、たとえば男の子らしさみたいなところに自然に入っていける、何かに追われる感じがないといったところですかね。
面接官1:いやーいいですよね。……(ESを見ながら)本を読むのも好きなんですね。特に好きな作品は何ですか?
学  生:はい。映画化もされました藤沢周平さんの『蝉しぐれ』です。あの小説は高校生時代に読んで非常に感動しました。
『蝉しぐれ』だけではなくて藤沢作品の多くがそうなんですが、まず主人公がすごい人かというと決してそんなことはないんです。剣の達人とかではあっても、いわゆる普通の武士、普通の生活、夢や恋愛など叶うこともあれば叶わないこともあって、そのまま物語は終わっていく。
そんな物語を自分自身が何かうまくいかなかった時に読むと、「ああ、人生っていい意味で全てがうまくいかなくてもいいんだな。そういった中でも、いろんなことが成り立っているんだな」というところに気づけて、「人ってどうあるべきなんだろう。人生ってこうあってもいいんじゃないか」みたいなところを私なりに考えられるのでとても好きです。
先ほどのジブリ作品とも共通するんですが、時代小説は時間がゆっくりと流れるので、自然と人間の内面にスポットが当たるんです。

面接官1:そうだよね。わかりました。ありがとうございます。最後に何かアピールし忘れたことはありますか?
学  生:御社が第一志望なのでぜひ働かせてください!よろしくお願いします!
面接官1:はい、わかりました。ありがとうございました。
学  生:ありがとうございました。失礼します。

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