インタビュー:【社会人インタビュー連載】”自分らしく生きる20代” vol.03 中込孝規(なかごめ・たかのり) 一流企業のキャリアを捨てて世界一周へ旅立った若者

この連載では、企業のブランドや知名度などに捕われず「自分らしく生きる」社会人へのインタビューを通じて、就職活動や今後のキャリアを考える上で大切なことをお伝えしていきます。
今回は、大手教育系企業を退職後、世界中のこどもたちにダンスを教えて回りながら、国際映画祭でダンスパフォーマンスを披露するなど、独自のキャリアを切り拓いている、中込 孝規(なかごめ・たかのり)さんに、インタビューを受けていただきました。

中込 孝規(なかごめ・たかのり)
1988年2月18日・埼玉県生まれ。
ストリートダンス歴10年。学生時代は、キッズダンススクール講師として活動。
大学卒業後、大手教育系企業にて小学生向け事業に4年間従事。その後、長年抱いていた夢を叶えるために退職。世界中の子どもたちにダンスを教えながら世界を回っている。ダンスと世界一周を通じて、世界中のこどもたちをつないでいる。
2014年12月には、ラオスのルアンパバーン国際映画祭でダンスパフォーマンスをするなど、活動の場を世界に広げている。

Q. 早稲田大学を卒業されて、業界大手の企業に就職。そこから退職に踏み切った理由を教えていただけますか?

好きなことで生きていく人生にチャレンジしたかったからです。

ぼくは中高一貫校から推薦で大学へ入学、そして就職と、いわゆるレールに乗った人生を歩いてきました。充実感はありましたが、どこか「自分のやりたいことに蓋をしている」、そんな感覚がありました。

転機が訪れたのは、社会人4年目のときでした。
友人に誘われた交流会がきっかけで、好きなことで生きている人たちにたくさん出会いました。
ブログで生活しているプロブロガーと呼ばれる人、海外の人が日本に観光に来たときに利用するWEBメディアを立ち上げている人、若者の就職支援NPOを運営している人、フリーランスでプロポーズプランナーをしている人など。
一見すると怪しい人たちなんですが(笑)、企業という枠組みに捕われず、好きなことワクワクすることをして生きている人たちでした。そんな人たちとの出会いの中で、自分も「好きなこと」「本当にやりたいこと」で生きていく人生にチャレンジしたいと思うようになり、また同時に「いま企業から出なければ、どんどん出にくくなってしまう」と感じました。

Q. 実際に行動を起こすときに、退職をリスクとは感じませんでしたか?

当時から、何も行動を起こさずにそのまま企業に残る方がリスクが高いと考えていました。企業がいつまでも続くとは限らない(むしろ続く可能性は極めて低い)ですし、これからはソロで生きる力が求められると感じています。

もちろん怖さはありました。ぼくが勤めていた企業は、辞める人が少なかったですし、今いる環境から飛び出すのは勇気がいることです。
ですが、不安や怖さ以上に、そうすべきだという思いが強く、何よりもワクワクする気持ちが勝りました。誰かに決められた人生ではなく、自分で作り出していく人生。ようやく自分の人生が始められると思いました。

Q. 実際に動き始めてみて、企業にいたときと今とでは、何がどのように変わりましたか?

企業に依存していない人と過ごすことが多くなり、好きなことで生きていくことは博打ではないんだということがわかってきました。
彼らは、好きなことで複数の収入源があり、また生活に必要なコストをしっかり把握して抑えながら、絶えず試行錯誤しています。企業にいたときには、身近になかった考え方ですね。

また、自分のやりたいことに対して素直に動けるようになりました。
以前は「この会社でこういうことをやりたい」「こういうことができるようになりたい」と、企業を通して自分の人生を考えていましたが、いまは「自分が関わって来た世界中の子どもたちをつなげたい」など、もっと自分の心に素直に、直接的にやりたいことを考え、行動にうつせるようになりました

Q. 世界一周に憧れるけど、そんなことは無理だと思っている人が大半だと思いますが、どう思われますか?

ぼくも世界一周が一生の夢だったくらいですから、以前は難しいことだと思っていました。ですが、実際に動き出してみると意外と簡単なんだということがわかりました。

ぼくの場合は「英語ができない」「海外に行ったことがほとんどない」「お腹が弱い」ということが大きな不安だったのですが、英語ができないことについては、世界一周の最初に、フィリピンに短期の英語留学に行き、大事なのは英語力というよりも、コミュニケーションをとろうとする姿勢だとわかりました。短期留学でコミュニケーションをとることに対する恐怖心がなくなったので、今のところ問題ありません。そもそも英語を一切話さない国もたくさんあります。

海外に行ったことがほとんどない、これについては、世界一周に出るまで航空券すら一人で取ったことがなかったのですが、一つひとつ経験していけば何も問題はありませんでした。

最後にお腹が弱い、これは弾丸ツアーなどでは厳しいですが、自分のペースで旅をすれば大きな問題ではありません。むしろそのほうが偶然の出会いがあり、楽しいです。

よく「お金がないから無理」という人もいますが、自分の旅を公開し、クラウドファンディングというシステムでお金を支援してもらって世界一周をしている人もたくさんいます。また、格安航空券が普及してきている時代なので、節約すれば100万円もかからず世界一周できます。
「家族や恋人がいるから無理」という人もいますが、転職する間に世界一周している家族連れの方にも会いましたよ。
「無理」と決めつけてしまうのではなく、実際に動き出してみれば「できる」方法が見えてくるんだと思います。これは世界一周だけでなく何でもそうなんだと思います。

Q. 最後に「自分らしく生きる」ということについて、何か一言ありましたらお願いします。

「自分らしく生きる」とは、自分の好きなこと、ワクワクすることで生きていくことだと思います。決して難しいことではありません。まずは、自分の好きなこと、ワクワクすることは何かを考え、動き始める人が少しでも増えていったらいいなと思います。

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